ハードウェアを作るということは決断の繰り返しだ
ハードウェアを作ることの難しさを強烈に感じている。
ハードウェアを作る際にはそのサービスのバリューが何なのかをより明確にしておく必要がある。なぜなら、多くのことを決断していかないといけないからだ。
ハードとソフトの大きな違いは、ハードは一度世の中に出したら取り返しがつかないということだ。そのため、企画や設計が非常に重要になってくる。
一度決めたことを変えるということも許され難い。不可能ではないかもしれないが、スケジュールやコストに大きな影響を与える。これはソフトとは比較にならない。
だから最初の段階でしっかりと「決める」ことが重要だ。
企画段階から、利用シーンを強烈にイメージし、まるでモノが目の前にあるかのような感覚になるまで鮮明にイメージすることだ。それを仕様に落とし込んでいく。
ここをとことん突き詰めていく必要がある。
そして、次には技術的なハードルが存在する。
例えば技術的には可能だったとしても、コストやデザイン、スケジュールなどにモロに影響したりする。大抵ここら辺はトレードオフだったりする。だから、落とし所を決めないといけない。その際には、サービスのバリューを確認し、どちらが重要なのかを次々に判断しないといけない。
さらに、それが出来上がったとしても、最初から完璧に動作してくれることは多くない。何かしら問題があったりする。だから量産する前によく確認をしないといけない。
世の中に出てしまったら、どうしようもないからこそ、各メーカーには厳しい品質基準が存在し、それをクリアしなければならない。
ハードウェアを世の中に出すまでにはものすごい数の決断をこなし、課題を乗り越えていかないといけない。道のりは長い。