元営業マンがスタートアップで新規事業立ち上げに挑戦するブログ

元営業マンが新規事業立ち上げの責任者にチャレンジする過程を記します。

実行の前の目論見ってすごく大事

キーエンス時代から上司に散々言われてきた。

「目論見がなきゃ、意味ないだろ」

大企業でルール化されていれば、これらは当たり前のことだろう。やらなければいけないタスクまで落とし込まれている。

 

しかし、スタートアップ(特に初期)は道筋が何もない。そのため、とにかく実行が重要である。考えているだけではダメで、いろいろやってみないとわからないことも多いからだ。さらに、忙しくてタスクを処理することに時間を忙殺されてしまいがちで、目論見を立ててる余裕などなかったりする。

 

一方で、とにかく実行するというのはリスクを伴う。それは、時間というスタートアップにとっては超重要なものをすり減らしてしまうリスクだ。スタートアップは逆説的な事柄も多いため、とにかくやったほうがいいというのはわかる。

ただし、何も考えないで実行しまくるのと、目論見を立てた上で実行しまくるのとでは天と地ほどの差がある。それはなぜかというと、目論見を立てた上での実行はナレッジとして蓄積していくからだ。目論見を立ててその通りにいかなかったとしても、それは改善箇所を明確にしてくれる。目論見を立てなければ、そもそも何を間違えたかがわからない。なんとなくうまくいかなかったで終わってしまう。

シンプルに書くと、以下のようになる。

 

目論見を立てた上での実行→失敗しても足し算で進んでいく

目論見なしの実行→失敗したらまたゼロに戻る

 

スタートアップこそ、わからないながらも目論見を立てるべきである。そして、最速でPDCAを回していくことが成功への近道なんだと思う。

 

さらに、会社のメンバーへの事業の共有についてもこの点を意識した上ですべきだと思っている。つまり、ただの結果の共有だけでは意味がないのだ。

目論見に対して結果がどうであったかを説明する。そして、そのギャップがどうか。もしビハインドしているのであれば、それを埋めるべく対策を考えた上で共有すべきだ。そうしなければ、共有された方も「だから何?」で終わってしまう。

特にこうしたことは会議で起こりがちだ。会議が単なる結果の共有で終わってしまっていることが多い。会議とは本来は意思決定の場であるべきだ。単なる事実の共有は工夫をすれば、わざわざ会議体でやる必要もないかもしれない。(共有の方法については模索中だが...)

 

当たり前のことをつらつらと書いたが、自分自身への戒めの意味を込めて記しておく。